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「定時に帰る新人」が問題じゃなく、時間軸だけで判断することが問題だ

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各SNSのタイムラインに流れてきたこの記事。

なぜイマドキ新入社員は定時で即帰ってしまうのか|就職できない若者の「トンデモ言動」|ダイヤモンド・オンライン

いろんな方面から様々な意見が寄せられてました。

「若いうちはとにかく人より長く働いた方がいい」
「定時で帰るなんて当たり前でしょ?新人に残業させるな」

個人的には働き方なんて好き好きなんだから、どっちでもいいと思うわけですが、ある違和感があったので書いてみます。

いつまで仕事ぶりを「時間軸」で評価してるの?

定時に帰ろうが早退しようが、給与以上のパフォーマンスを出せているならいいじゃないですか。

「あいつはいつもさっさと帰ってけしからん」
「あいつはいつも遅くまで残って熱心だ」

そんな評価にはなんの価値もないですよ。

そりゃ人間ですからね、必死な顔で夜遅くまで仕事に取り組んでたら「頑張ってるな」と思ってしまうかもしれないし、周りが忙しい中でも涼しい顔で「お先で〜す」と帰っちゃうやつにはイラッとするかもしれません。

でも、結局は「どれだけの時間とコストをかけて、どれだけのパフォーマンスが出せたか」という部分が重要なわけで。

そこ抜きに、定時で帰る帰らないを議論してもしょーがないですよね。

なぜ「時間軸」だけで評価してしまう?

パフォーマンスや成果を数値化できる仕事であれば、時間軸で評価することはないですよね。

例えばプロ野球。全ての成績は数値化されていて、それに基づいて年俸が決定します。

もちろん、熱心で毎日遅くまで残って練習している姿勢が好印象を与えることもあるかもしれません。でもそれはあくまで印象であって、最終的な評価は数値化された成績です。

でも、わかりやすく数値化できる仕事ばかりではありません。それに、単純作業だからこそかけた時間が重要視される仕事もあるでしょう。

すると、視覚的に見ることができる「仕事をしていた時間」が1番評価しやすいわけで、そこで評価せざるをえないわけです。

もっとパフォーマンスに着目できれば、働き方はもっと多様になる

ある会社では、在宅勤務の是非を検討する際、「勤務時間をどう管理するか(PCログイン時間だけでは離席時間や休憩時間を管理できないから)」ということが議題に挙がっているそうです。

働きすぎを制限する目的での議論なら良いのですが、「ちゃんと決められた時間を働いたのか」を監視する目的での議論であればかなり残念ですね。

たしかに就業環境整備の意味でも、就業時間を管理することは大事ですが、それ以上にちゃんとパフォーマンスを数値で計れるような評価制度を企業はこれからに向けて用意しておく必要がありそうです。