求人広告に「制作者の主観」を入れるには“入れ方”が大事
先日こんなことを書きました。
求人広告にも「Whom say」の概念が持ち込まれるのは、遠い未来ではない - 涙でキャリアが見えない
「誰が言うか(Whom say)」が求められると、必然と「制作者の主観」が求人広告に持ち込まれます。
その際、主観の入れ方をミスると、転職者からの信頼を今まで以上に失う恐れがあると思ったので、考えをまとめておきたいと思います。
「制作者の主観」を求人広告に入れる目的
それは、転職者により信頼をしてもらうためであったり、情報の温度感を伝わりやすくするためだったりにあります。
でも、その目的を最大限達成するためには“主観の入れ方”のお作法があると思っていて、
①嘘をつかない
②自分の意思を明確に表明する
少なくともこの2つは欠かせません。
「企業からお金をもらっている」という難しさ
特定の誰かからお金をもらって広告を打つ場合、上記2点をやりきるハードルがグーンと高くなります。
例えば、芸能人による食レポ。
絶対に「マズイ」って言わないですよね。それは、TVからお金をもらっている以上、ネガティブなホンネを言えないから。嘘をつかざるを得ない環境と言えるでしょう。
求人広告も、企業からお金をもらって制作している以上、企業のことを悪く言いづらい環境が確実にあるのです。
「制作者の主観」をただ入れるのでは×。入れ方というお作法の研究が必要
ホンネが言いづらい環境に置かれた中でも、いかに嘘をつかずに、自分たちの意思を原稿に落し込むのか。
ここを制作者が科学していかなければ、転職者から選ばれる広告にはなりません。それどころか下手な入れ方をしてしまうと、余計に転職者の信頼を失いかねません。
単なる企業のゴーストライターから、求人ジャーナリストに昇格するためには、乗り越えないといけない高い壁がありそうです。