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求人広告で「女性の画像」は本当にクリックされるのか?

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先日こんな記事を書きました。

その中の「写真撮影を見直そう」という項目で、

「写真を用いることでどんな効果が期待できるのか、数値で考えられるようにならなければならない」

とえらそうに書いたものの、ぼく自身まったくこの部分の探求ができていないままでした。

そんな時にとても興味深い記事に出会ったので、ぜひ紹介させてください。

目次

転職サイト『Green』の事業責任者・森田さんが書いていたブログ『Green-Labo』

残念ながら更新は2014年5月以降されてないですが、「中途採用担当者が抱える課題や、様々な疑問に対してリクルーティング×マーケティングの観点から紐解いていくblog」というテーマで記事をいくつもポストされていました。

転職サイト『Green』のリアルデータも用いて分析されたりしているので、つい一気読みしてしまうことに。

以下記事もスカウトメールの反応率について細かくデータが紹介されていておもしろいです。

「女性の画像は本当にクリックされるのか」という検証記事が興味深い

実はこの『Green-Labo』に検索で行き着いたのは、求人広告にまつわる画像について書かれた情報がないか探していたときのことでした。

会社にいけば自社のデータで「どんな画像が効果があるのか」なども検証できるんですが、時間が結構かかるのとGW休暇中ということもあり、ネットでなんか拾えないかな〜と。

でもなかなか見つからず……

そんな時に出会ったのが以下記事です。

この記事を書いた背景を、森田さんは以下のように言っています。

転職サイトに掲載する際に重要な要素の一つ「画像」。どんな画像を掲載すればいいのか?昔営業を担当していた時も、よく聞かれました。

中でも女性の写真がクリック率がよい。という話はよく聞きますし、実際によく見られている求人には必ずと言っていい程、女性の写真が入っています。

でも実際のクリック数には、検索の順番、募集職種、募集企業の知名度、などによって多分に影響を受けるため、確からしい答えが出せないのが事実です。

そんな素朴な疑問を持ちつつも、仕事上、何らかの結論を出さなければならないわけで、今回はいくつか条件を限定して調査してみました。

あぁ、まさにぼくがやりたかったのはこういうことだなと。

ただこれ系の情報はほとんどなかったので、まだ「求人広告において画像による効果を数値化する」ということは一般的ではないんだと再確認しました。

結果、女性画像は集合写真の2倍以上クリックされる!

以下も記事からの引用です。

カテゴリ別の平均クリック率
女性 226%
男性 220%
ロゴ 157%
集合写真 100%
※男女の集合写真を100%とした場合のクリック率比較

女性1人もしくは2人がアップで写っている写真が最もクリック率が高いことがわかりました。

一方で、最もクリック率が高い写真と、最もクリック率が低い写真の差も大きく、写真のクオリティによって想像以上にぶれ幅があることも分かりました。

女性画像がクリックされることはなんとなく感覚で理解していました。

なぜなら「ユーザーインサイト」というアクセス解析ツールで、求人広告のどの部分をじっくり見られたかがわかるヒートマップを見ると、キレイな女性の画像ほど真っ赤になっていたからw
(ヒートマップでは多く見られたところほど赤くなります)

しかし、集合写真が1番クリックされないというのは驚きの結果でした。

制作担当にとって、困ったときにとにかく撮影しておく集合写真。

「どれをメイン画像につかおうかな〜。あんまりコンセプトも明確でないまま適当に撮影しちゃったし、とりあえず集合写真にでもしとくか」というセレクトはあるあるなはず。

転職サイトを見てたら、そんな集合写真がいかに多いかご理解いただけると思います。

意図があるなら別ですが、ただ体裁を保つだけのものであれば無意味ですね。

まとめ

広告作成というとクリエイティブで、「文系の仕事」というイメージがあるかもしれません。

ただ個人的には「理系っぽい仕事」だと認識しています。

芸術家のように数値化できないすばらしいものを生み出すのではなく、あくまで「採用成功」を実現するためにどういった広告を作るべきかを科学する仕事であり、結果を分析・検証してPDCを回し続けることが最も重要だと考えるからです。

今回ご紹介した記事から、そのことを再確認しました。