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「有給取りづらい…」と言っちゃう人は、実は自分の首を絞めている

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働きすぎで有名な日本人。厚生労働省の平成25年就労条件総合調査結果によると、有給休暇の取得率は約50%にとどまり、ほぼ100%取得する欧州主要国と比べるとその差が明確です。

 

有給を取得しない人に理由を聞くと、下記のような回答が返ってくるようです。

 

・忙しくて取得できない

・評価が下がる

・休日にやりたいこともなく、病気など万が一に備えたいので特に休みたくない

 

気持ちは分からなくもないですが、「有給って取りづらいよね~」と言ってしまうことにより、まわりまわって自分の首を絞めていることを認識しておく必要があります。

 

暗にまわりの人に、「私も有給取れないんだからあなたも取るな」と伝えてしまっている

 

仕事内容にもよりますが、有給を取得するには周囲の協力が必要です。どれだけ事前に準備をしておいても、休暇中に対応事項が入ってきた場合は他の人に協力してもらわなければならないからです。

 

有給が取りづらいという発言は、周りの人に迷惑をかけたくないが故に出てきた言葉だと思いますが、裏を返せば「私はまわりに迷惑をかけないから、あなたたちも私に迷惑かけないでね」と伝えていることと同義です。

 

「困ったときはお互い様」という観点で日頃から助けあえる環境なのであれば、チームで協力したりして交互に有給取得するなど工夫することができるはずです。

 

有給取得をすると、まわりからの評価が下がるような雰囲気にしてしまう

 

「有給取得は悪」という風潮が日本にはあるように感じます。諸外国では逆に義務として考えている国も多い中で、なぜかそのようなイメージがついてしまっているようです。

 

発信者が影響力のある人であればあるほど、「有給ってとりづらいものなんだ」とまわりの人は思いますし、その中で取得してしまえば、「とりづらいものを無理やりとってしまった」という罪悪感にとらわれてしまうかもしれません。

お互い首を絞めあったって、何もいいことはないですよ。息苦しいだけです。

 

有給を取るために工夫しなくなる

 

「有給は取れないものだ」と思ってしまうと、そこで思考が停止してしまいます。するとどんどん自分の仕事を他の人に任せづらくなっていき、さらに有給を取ることは困難になります。

 

自分の業務をできるだけ周囲に認識してもらい、代理対応しやすくするなど、工夫すれば有給はどんどん取りやすくなります。その可能性を元から絶ってしまうことは、非常にもったいないことです。

 

まとめ

 

有給消化率を改善するためには、様々なアプローチがあるかと思いますが、まず個人で始められることとしては「有給取りづらい」ということを会社内で発信しないことだと思います。

 

「有給は取っていいものだ」という意見がマジョリティーになれば、自然と工夫が生まれて組織の協力体制が整ってくるはずです。

もしくは会社が100%有給消化を義務化させるなど、覚悟を持って雰囲気を変えることも即効性があるでしょう。