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インターネットは「誰にでも見てもらえる」ツールじゃない。ピンポイントなターゲットに訴求するツールです

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求人広告を制作していて、クライアントからよく言われるのが、「できるだけいろんな人に多く応募してもらえるようにしたい」ということ。

そう言われた瞬間に、「それは無理です」と伝えるようにしています。まぁそこまで強く断ってしまうと角が立つので、「誰でもカモンな広告は、結局誰にも届かない」ということを柔らかく伝えています。

ネットに掲載すれば不特定多数の人が見るだろうという誤解

これが一番多いです。確かにネット上に情報をのせれば、世界中からアクセスできる状態にはなります。

しかし、ここでよく考えてください。情報をネット上で検索するときにどうするでしょうか?
きっとGoogleやYahooなどで文字を打ち込んで検索するはずです。

例えばあるラーメン屋の情報を掲載したとします。その情報はヨーロッパからでももちろんアクセスは可能ですが、まず見る人はいないでしょう。
きっとそのエリアでおいしいラーメンを食べたい人が検索するはずです。

ネット上は情報が多すぎて、興味を持たれないものはスルーされる

今や誰もがネットに情報を投稿することができるようになりました。そこまで繁盛してなさそうな飲食店でも、検索すれば来店した人の口コミが見つかります。

それだけの情報量の中で、人は自然と情報を取捨選択しています。
例えばブログでも、タイトルを読んで読むかどうかを決める人が大半です。

見てもらえる情報の共通点は「自分が必要かどうか」に尽きるでしょう。

だからこそ情報を掲載するときには、誰に向けて書いているのか、どんなことを伝えたいのかをはっきりイメージして書くことが重要です。

しかしこれは簡単そうでとってもに難しいのです。では具体的にはどうすればよいかというと…

「どこにいるどんな人に何を伝えるか」これを理由まで含めて考える

これに尽きると思います。

「どこにいるどんな人」というのは、まさしくターゲティングです。ではどのレベルまで落とし込むかというと、「想像で1人の人がはっきりイメージできるまで」が理想です。

例えば、なんとなく「若い人に来てほしい」とラーメン屋がネット上に情報をのせるとします。ターゲットが曖昧なので、男性に向けた情報も女性に向けた情報もごちゃまぜに掲載され、結局どんな人に来てほしいのかが分からず注目されない可能性があります。競合店も多く情報を掲載しているので、その中で目立たず埋もれてしまう可能性が高いです。

では、1歳の子どもを持つ30歳の女性(専業主婦)をターゲットにするとどうでしょうか。

ラーメン屋というとカウンターが中心で、1歳の子どもはとても一緒に食べられないイメージがありますが、子ども用のイスを用意したり座敷やテーブルがあったりすれば行きやすいですよね。

そういった超具体的な情報をのせることで、「これは私のための情報だ!」とどれだけ強く思わせることができるかどうかが重要なのです。

ターゲットを絞ったからといって、効果が落ちるわけではない

「ターゲットを絞りましょう」とクライアントへ提案すると、必ずといっていいほど言われるのが「見る人が減って効果がなくなってしまうのでは」ということです。

結論、ターゲティングを極端に間違わない限りは、効果は必ず上がります。

1人をイメージできるまでターゲットを絞っても、人間似たような人は世の中に多くいるものです。そこにしっかりと情報が届くようにしてあげれば、誰も見向きされない中途半端な情報よりも何倍も効果があります。

変にビビって汎用的なものにするほど、その効果は薄まっていくのです。(超強力なパワーがある情報なら別ですが。)

まとめ

・ネットは「誰にでも見てもらえる」ツールではないことを理解する
・どんな人に何を伝えたいかを超具体的にはっきりさせる

ちなみにこの記事は、いつもターゲットを絞りたがらないクライアントに向けて書いているつもりですが、届け方や表現がまだまだ稚拙ですね…アクションを重ねて分析し、思考錯誤していきます。