SPONSORED LINK

「相見積もり」で求人広告を選ぶという超絶イケてない行為

f:id:hiroki_hasegawa:20160128044906j:plain

「御社のほかにもA社とB社から見積もりとって比較検討するから」と、営業なら誰もが経験する相見積もり。通称「あいみつ」。

でもこれって、求人広告を選ぶ際には超絶イケてない行為だと思うんです。

相見積もりの定義を改めて調べていたら、こんな記載がありました。以下wikipediaから拝借。

相見積が行われる目的は複数挙げられる。例えば、最終的な発注・購入価格を抑えたい場合、似たような価格でも品質がより充実したものを選びたい場合、納期が短いものを選びたい場合が考えられる。
見積もりを業者に行わせるということは即ち、見積の対象が、あらかじめ値札がついているような商品・サービスではなく、仕様の策定や、納期の設定などによって、はじめて価格が提示されうる性質を持つものとなる。
価格がある程度以上に大きな発注・購入を行うことになりそうな場合、一般に、相見積を行って比較・検討することになる。これは見積書を一社から提出させるだけでは、比較対象が無く、業者が提出してきた見積がその分野の妥当な価格なのか、それとも業者があわよくば利益を多めに確保しようと価格を標準より高めに提示しているのか判断がつきにくいためである。
複数の業者から提出させることによって、ようやく購入者側は業者の提示したものを相対的に比較検討するようになる。最もお値打ちな価格を提示したり、似たような価格でも明らかに質(仕様や量など)が良い見積りを提出した業者を選定することで、購入者側は予算を引き下げたり出費を抑えたり、あるいは同価格でも より良い内容のものを購入することができるというメリットを享受できるのである。

つまり、相見積もりの目的は大きく2つ。

①値札がついていない商品だから、適正な価格を知りたい
②値札がついていない商品なので、競争させることでより安く質のいいものを買いたい

これだけを見ていると、「求人広告で相見積もりって普通じゃん」と思われるかもしれませんが、以下理由から個人的にやめた方がいいと考えています。


求人広告は「消費」ではなく「投資」だから

まさにここです。「消費」するだけなら、払う金額を比較することは有効だと思います。

しかし、採用は「投資」です。かけた金額に対してどんな人材が採用できて、その人材が活躍することでどれだけのバリューが発揮できたかという観点で見る必要があります。

だからこそ払う金額だけに着目して、「原稿サイズも大きくて、スカウトやバナーもオプションで安くつけてくれるからA社に頼もう」という選び方をすること自体がナンセンスなのです。

消費と投資を見極められない企業はとっても多いです。

求人広告はモノではありません。原稿サイズや各オプションはつければついた方がいいというものではなく、採用成功に向けどういう役割を果たすのかという方が重要なのです。


営業をやる気にさせないから

例えば恋愛で、「A君とB君とも比較してみて、誰と付き合うか決めるね」と言われたらどう思うでしょう?

競争で燃える!という人もいるかもしれませんが、そんなしたたかな女性と付き合ったとしても後々しんどそうな気がしますよね。

それよりも、「あなたと付き合うか真剣に考えたいの!だからもっとあなたのこと教えてよ!」と言われた方が、その後も夢中になれると思いませんか?

仕事でも同じです。あなたと仕事がしたいんだよと伝えておいた方が、営業マンのやる気が俄然変わってきます。

何度も言いますが求人広告はモノではありません。広告内容や戦略によって採用成功率は大きく変化しますし、採用できる人材の質も異なります。どれだけ営業に力を発揮してもらえるかが採用力を高めるポイントなのです。

広告を売るだけ売って、効果が出なくても後は知らんぷりなんていう営業もたくさんいますからね。


まとめ

求人広告については、相見積もりなんかしないで1社1社と向き合い、「その提案を受けたらどれだけのバリューが得られそうか」という投資の観点で検討をすることが大事ということです。

そういう意味では「得られるバリューを比較する」という観点での相見積もりはアリかもしれませんね。

ただ、それを試算できる営業はまだ業界には1割もいないと思いますが……。

まだまだ求人広告の営業にも、「採用は投資である」という考えがない人が多いので、全体のレベルをもっと上げていきたいですね。